『名月』(めいげつ) について

  (割烹居酒屋)

入り口には縄暖簾がかかり、店内は全て板張り、靴を脱いで上がり、堀ごたつ式のテーブルに着くと店のにーちゃんが気持ち良く迎えてくれます。板張りの店内はそれほど広くなく、かといって窮屈なほどではない程よい広さなので店員の対応は機敏で、呼んでも呼んでもなかなか来てくれないどっかの店とは大違いです。

このお店お魚はいつもかなり新鮮で、ついつい多く頼んでしまいます。でも期待を裏切ることはないので実はあんまり気にしていません。また、この期待を裏切らないということはとても重要だと思います。なんたって疲れ果てた会社帰り、貴重なこづかいを絞り出しているんですから、無駄な出費は極力避けたいものです。というより期待通りのお店に行けばそんな危惧はない訳で、その意味でいけばこのお店は十分期待に応えてくれるんです。

しかし、この店は年齢を選びそうな気がします。というのも旨いことは旨いのですが、いかんせん量がやや少なく、お年ごろの若者にはもしかしたら役不足かもしれません。どちらかといえば30歳前後のひとがのんびり(註:しみじみではない)呑み、そして喰うのがこの店には一番似合うのかもしれません。

ここにいかれる方は是非とも小人数で行かれることをお勧めします。
だって、大勢だと必然的に大きな声で喋るようになるでしょ?
そしたら、おいら迷惑だもの…

けえさき的客単価 まあ、5000円あればそこそこ…かな?
おおまかな行き方 1、改札を出たら南口方面にでる。
2、駅前ロータリーを左に行き、東急スクエアの入口のある交差点の所に行く
3、その交差点を左に曲がり、3分ほど行くと右側にある。



GOLDEN LOTUS(ごーるでん・ろーたす) について

  (餃子ビアホール)

1歩間違えれば廃虚になりかねないようなボロが入ったビルの地下1階で、そして店の外に置いてあったメニューには中国や東南アジア系の料理の数々、そしてなんといっても『餃子ビアホール』という看板、どれをとっても気になってしょうがないことばかりでした。

店内に入ると、『ここは日本か?』的雰囲気むんむんで、入り口のドアは実はどこでもドアだったのでは? なんて馬鹿なことを思ってしまうほどです。
イメージとしては映画『スワローテイル』に出てくるような、いわゆるアジアの路地裏にあるような雑多で、でも賑やいだ感じで少し怪し気なちょっと秘密めいた、ようは怪しいのです。

で、料理は炒めもの、蒸し物、餃子、カレー等々どれをとっても手抜きなところが感じられず、しかも美味! だがしかし、出てくるのがとても遅い! 完全に頼んだ順番で作っているのか、料理人が少ないのか、恐らく両方だと思うのですがとにかく遅い。1品出てくると次々と出てくるのでそう思うのですが、味が良いだけに惜しまれるところです。

ちなみにお勧めは、餃子ビアホールだから餃子!と言ったのではあまりに芸がないので敢えてここでは別の物を…
お勧めはなんとカレー、タイのグリーンカレーが良かったです。味に手抜きがなく辛さも手抜きが無いのです。もう、ヒーヒーいいながら食べたのですが、でも良かったです。

けえさき的客単価 3〜5000円くらいかな?
おおまかな行き方 1、『名月』の斜め前
2、…以上



『越後八州』(えちごはっしゅう) について

  (郷土料理)

ここの郷土料理は店の名の通り『新潟』の料理です。実はこのお店は本場新潟に本店を持つお店で、郷土料理というか産地直送料理であったりするのです。こまかい小鉢のような料理にも新潟のエッセンスがちりばめられていて、その意味ではとても真面目に新潟の料理を食べさせてくれるお店なのです。新潟の料理といいましたが、どちらかと言えば日本海で捕れるような魚介料理が中心で、それ以外には〆に食べるへぎそばや、とても味の濃い岩海苔のおにぎりなんかがあり、ここらへんの料理がおいら的に気にいってるところです。
無論新潟の郷土料理のお店なのでお酒はみんな新潟系。でも一時期の変なブームの頃の高騰価格は無く、十分納得できる価格設定をしています。
(越ノ寒梅だってこの店なら1合6〜700円位だった気がします)
しかし、変にブームを追いかけない…と言えば聞えはいいですが、日本酒メニューは常時7〜8種類で、見事にそれ以外を置くような事は無いのです。まあ、置いてる品種が十分にして適当であるとは思っていますが、たまには他のお酒も呑んでみたかったりします。おいら、ここではいつも〆張鶴を呑んでます。

店の雰囲気は、ほんのちょっと薄暗く、やや寒々しい蛍光燈の明かりが灯す店内は映画に出てきそうな北の地の場末にある風でもあり、だからといって錆びれた感じでも無いとでもいうような雰囲気とでもいいましょうか。まあ、おやじなお店である事にはなんら変わらないのですけどね。

この店もいわゆる日常の延長線上にあるお店であって、決してお洒落して決め台詞を抱えてデートに持ち込むようなお店では無いので、ざっくばらんにお酒と北の料理を堪能するという風な使い方が正しいとおいらは思います。

けえさき的客単価 はじけて6000円、厳かにいって4000円
おおまかな行き方 1、『名月』右目にさらに駅から離れる方へ進む
2、2分ほど進むと左に出現。