●『いせや』(いせや・・ってそのまんまやないけ!)
について
(やきとりや)
吉祥寺で焼き鳥屋なんていうと、店内はモノトーンで決めてJazzなんかがBGMに流れていて、でも炭は備長炭なんか使っているようなお店を想像される方がいることでしょう。事実そんな店もありますし、おいらも行ったことがあります。
でもおいらがそんな店を扱うわけないのです。
(たとえ扱ったとしても最後の方だね。)
そうです、この店を一言で形容するならば…
おやじな焼き鳥屋
と言えましょう。
(え?他の街でも似たようなことを言っていたっけ。まあいいじゃん♪)
ちなみにこの『いせや』は吉祥寺に2店鋪あり、今回扱うのは井の頭公園の入り口脇の方です。そう聞いて『あ〜、あそこね』と思い出す人もいるでしょう。ただ、その独特の雰囲気のため、中に入ったことのある人は、チャレンジャーかおやじかのんべかまにあのいずれかに必ず該当するはずです。
(いや、俺は(あるいはあたしは)そんなことはない!と言われる方→自分がまだ見えてないですね、おいらが正しく判定致しましょう。え?おいら?当然おやじのんべですよ。)
店の雰囲気はやや薄汚れている感じがありますが、陰気な感じは無く、気難しいおやじやすぐ怒るおばちゃんが経営してるわけじゃないので取っ付きにくい事はあまり無いと思います。当然『きれいなお店で静かにオシャレなものを〜』なんてケリを喰らわしたくなるようなバブリー的台詞を吐く輩の好みとは正反対のため、行かれる時には*ラフな格好でいかれることをお勧めします。
また、この店も他のおやじな店と同様焼き鳥が安くて、大体1本80円くらいです。ほかのメニューに関しても大概安かったような記憶がありますが、いかんせん焼き鳥屋なものなのでそれほど凝ったメニューは無かったような気がします。
というわけで、この店はラフな格好で遊びに行き、ビールかチューハイなんかを呑んで、『ガハハ!』と笑いながら過ごすのが良いかと思います。
●『汁べゑ』(しるべえ)
について
(創作料理)
最初はいったい何の店なのか判りませんでした。
点々と灯している間接照明しかないコンクリート打ちっぱなしのせまい階段を地下に降りていくと、そこに現れる大きな木の扉。扉をあけるとそこは玄関のような感じで、どうもそこで靴を脱いで上がるらしい。
店の入り口はこんな感じで、無論入り口の木のドアをあければ『いらっしゃいませ』と来てくれます。店内はかなり広く、店の中心に厨房があり、その周囲がカウンター席でカウンター席を取り囲むように通路があって、さらにその周りがテーブル席(掘りごたつ席である)となっています。
ここはいわゆる大皿料理&無国籍っぽい和風料理を出していて、どれもオリジナリティに溢れ、しかもうまいです。
おいらのお気に入りは『べろだいこん』と言う料理で、じっくり煮込んだ牛たんとそのスープでこれまたじっくり煮込んだだいこんがいっしょにでてくるもので、一見おでんのようでもありますが、牛たんのスープなのでどう転んでも洋風の味わいとなっているようです。
で、味付け自体は淡いのですが、素材の味が出ている感じで、食べれば食べる程おいしく感じてくるようでした。
お酒に関して言うなら、左党には喰い足りない感じもありますが、この店はどちらかと言えば男同士連るんで酒をガバガバという店では無く、カップルとか3〜4人連れ(無論男女混合、もしくは女性のみ)で和やかに過ごした方が良いような雰囲気なので、そう考えれば必要にして十分な種類を揃えていると思います。個人的にはここのサングリアが結構お勧めです。
(でもひれ酒みたいなのとかもあったりするのが侮れ無いですね(^-^))
店内は程よい薄暗さで雰囲気がよいのですが、最近かなり人気があるようで結構混んでて少し騒がしいのが惜しまれる所です。