『しゃも重』(しゃもじゅう) について

  (軍鶏料理)

軍鶏の料理を食べたことある人って、実はあまり多くはないんじゃないでしょうか。
『そういえば、言われてみればちゃんと食べたことないなぁ・・・』
こんな人結構いません? おいらがそうでした。

店構えははっきり言ってここが店だとは最初わかりませんでした。ちょっと古ぼけた民芸品を置いてあるようなお店みたいといえばよいでしょうか、東京にはちょっと似合わない趣ですが、ここ西荻窪には不思議とあっているような気がします。そして、店の中に入ると民芸風というより正に民家と言った方がよいのではという感じです。また、店員さんはにいちゃんとおばちゃんの二人が基本だったと思いますので、大勢でいきなり行くには不向きかもしれません。

では、まずお酒からなのですが、おいらが気に入った店ですから、当然良い酒を置いてます。
(沢山置いている事を謳っている店と比較して)種類自体はそこそこなんですがよく選んであるので十分満足できます。また、ここではお酒を頼むとお店の人がおちょこを沢山持ってきて、選ぶことが出来ます。これ、なかなかいいんですよね〜。ただでさえくつろぎやすい店内なのに好みのおちょこで旨いお酒を呑んだ日には、もうリラックスしまくりですね。

あと、料理についてですが、お勧めは1日3人分限定のしゃものさしみですね。生肉なので旨みがあまり強く感じられないのですが、じっくりと味わうとしみじみと旨さが伝わってくるようです。それと寒い時期でしたら軍鶏鍋が良いですねぇ。軍鶏の美味しさを十二分に味わえるものです。

尚、この店の奥に10人ちょっとが入れる座敷があるので、そこで鍋をつつきながらおいしい酒を頂ければラッキーです。そうすれば、しみじみとひなびた雰囲気をどっぷりと浸ることが出来るでしょう。

けえさき的客単価 おさえて5000円、思う存分やった日にゃあ・・ブルブル
おおまかな行き方 1、南口をおり、商店街(バス通り)にでる。
2、少し行くと左に平成信用金庫あり。
3、信用金庫を左に曲がり150m位行った辺りの右にある・・・筈



『やきとり雅』(やきとりまさ) について

  (やきとりや)

『まさのみせ』の通り名で知る人ぞ知るやきとりやです。この店を一躍有名にしたのが日テレ系の番組『DAISUKI!』のなかで、旨い日本酒が飲めるお店として紹介されたからでしょうが、なんと言っても一番の名物は店長じゃないでしょうか?あの独特のダミ声!で蘊蓄を一度聞いたら耳にこびりついてなかなか忘れられないでしょう。
おいらはこの店に初めて行った時に、あの店長を見かけ、そして蘊蓄を聞いた時に

『おお! りある店長だよぉ!』

などと心の中で激しく感動したものです。

さて、くだりで日本酒の店と書きましたが、じゃあ日本酒が取り柄の店なのかと言えば正しくはNOです。何と言ってもここはあくまで『やきとりや』です。ここのやきとりは番組内では取り上げてはいませんでしたが、かなりよいです。特にここのレバーには脱帽しました。
例えば、安いレバーの焼き鳥なんかは、歯ざわりがぐちゃぐちゃしてたりぱさぱさして妙に歯にまとわりつく様な感じがしてたまに嫌になる事もありますが、ここのはお見事!の一言です。ざくっと歯切れがよく全然まとわりつく事もないのです。

また、刺身に関して言えば時期とタイミングが合えばかなり上等なものを食べられる事もあるようです。以前5〜6月頃に行った時など、殆ど活けに近い感じのホタルイカの刺身なんて焼き鳥屋にあるまじき(笑)メニューにぶち当たった事もありました。
ええ、当然頼みました。
2皿ほど♪

お酒に関して言えば余りの種類の多さに戸惑ってしまうほどですが、おいらは自分の好みを告げて、店の人に選んでもらう方法で楽しんでいます。が、しかしこれは諸刃の剣でもあって、まれにコップ一杯2500円位のお酒を平気で出して来ますので同じ事をされる方は絶対<予算を告げましょう・・・・心配する事は何もありません。嬉々としながら色々なお酒を勧めてくれるでしょう。

けえさき的客単価 酒さえ押さえリゃ4000円、酒ではじけりゃ軽く1万円越?ブルブル
おおまかな行き方 1、北口をおり、中央線と直交している商店街に出る
2、商店街を北へ、少しして左にサンクスがある。
3、サンクスの角を曲がるとすぐ左。



『はるばる亭』(はるばるてい) について

  (居酒屋)

この店は偶然見つけたのですが、実は結構有名なお店だったんですね。
西荻窪で忘年会をするために店を探していて見つけたのですが、宴会で使えるようなお店では無いです。がしかし、とてもひなびた感じに溢れていて、まるで時間が止まったかのようだとはこの事かも知れないと思ったほどです。
カウンターで厨房をぐるりと囲ったような店内はちょっと狭く、多分入れても12〜3人くらいでは無いでしょうか。従って大勢で行くお店では無いので御注意を。

さて、お酒は日本酒が中心で、しかも選りすぐりのものばかり。しかも安めのもの中心で嬉しい限りです。料理はあまり凝ったものは無かった気がしますが、手を抜いてるようなところが無く、1品1品がしっかりしていた記憶があります。
ただ、そこはさすが西荻窪のお店、良く言えば大正ロマン溢れるなんて言い方も出来ましょうが、たんに古ぼけて来ている店内はお世辞にもお洒落とは言い難いです。ま、そこが気軽にいける要因でもあるんだけどね♪
従って、このお店は着飾って気合入れて行くのでは無く、普段着で気の合った仲間2〜3人でのんびりと時間を過ごすのに適していると思うのです。

けえさき的客単価 じっくりのんびりして4000円そこそこ
おおまかな行き方 1、南口をおり、線路ぞいに右へ行く。
2、呑み屋街を抜けるが惑わされぬように。
3、そうするとちょっと大きい通りに出るのでその近辺にある。