恥ずかしきマックな日々


●1月23日(土) コネステというもの

気がついてみれば、ここを全然更新していませんでした。ということで久々の更新です。

おいらの中ではコネステは、動作の確認が終わったのですでに終了したのですが、ネタがネタだけに今までの紆余曲折をまとめてみようと思います。

今年の1月早々に行なわれたMacExpo/SFにてとてつもない反響を呼んだプレステのエミュレーターVirtual Game Station(以下VGS)ですが、日本のアングラなところでもかなりの反響を呼びました。

だけども、Macなら何でも動くと言うものではありませんでした。
ちなみに米Connectix社の動作条件によると…

・PowerPC G3を最初から積んでいるMac
ATI社のVideoチップを積んでいること
・MacOSがUSA版であること

だそうですが、某ページのBBSに集まってくる人たちの報告によるとそれに限らず動作しているようです。
つまり603eだろうが604eだろうがG3だろうが動作そのものにはあまり関係がないようです。
なお、1/15に発売されたYosemiteではうまく動かない例もその手のページで報告がありました。しかし、iMacは問題無く動作しているようです。(というより、秋葉原のIKEショップに展示してあったマシンにインストールしてあって、グラツーがバリバリに動いていました。<しかも日本語版のソフトが、日本語のSystemで!!)

ただ、あくまでもこれはエミュレーターのためにマシンパワーをかなり要するようで、個人的にはG3/350MHz以上必要ではないかと思いました。
というのも、最終的にはうちの環境でも動いたものの、グラツーなんかではコマ落ちと音飛びが激しくて、まともにゲームが出来ない状態だったからです。いや、別にスムーズに動いたからと言って何も出ないのですが(^^::。
というより、まれに会社の昼休みに自分の席でプレステができれば面白いなあくらいに考えていましたので、どれ程実用になるかを知りたかっただけなのです。

当初、おいらの環境ではうまく動いてくれませんでした。
あちこちを探しまくってVGS本体と、日本のプレステソフトを動かせるためのパッチと、日本語Systemでも動かせるパッチを使ってみたのですが、エミュレーター自体は立ち上がるのですがプレステディスクそのものを認識してくれないのです。
そのときのおいらの環境は下のような感じでした。

おいらの環境
マシン:UMAX Apus2000/160
CPU:INTERWARE BOOSTER 64/54 G3 240
OS:MacOS8.5日本語版
CD-ROMドライブ:松下寿CR-506もしくは508
CD-ROMドライバー:Apple CD-ROM 7.6 ver.J-5.3.1
ビデオアクセラレーター:ATI社XclaimVR4

ちなみにこの状態でコネステを起動させず、Finder上でプレステのディスクを挿入するとディスクは認識してくれます。また、あるエミュレーター系のBBSを見ていて気付いたのですが、どうやらUMAX/ラディウス製のマックではことごとく動いていないようです。
この時には、もう追っかけるの止めようかと思いました。

そうして、2〜3日たった頃にコネステ系のページで互換機の場合、内蔵のドライブではダメだが外部接続のCD-RドライブではOKという情報をみつけたのです。と言う事でロジックボードやドライバーに問題ありでは無く、ドライブそのものに起因するのではないかと判断したのです。

そこで松下製のドライブには見切りをつけ、パイオニア製CD-ROMドライブ(SCSI 36倍速)DR-766(1万円強)を購入し換装してみたのです。取扱い説明書にはPC/AT互換機用としか書いてなかったのですが、全然気にはしませんでした。
というのも、もともと着けていた松下製24倍速のドライブもPC/AT互換機用のバルク品でしたので、設定さえ間違えない限り動くものと信じていました。
で、…あっけなく動いてしまいました。なんのドラマもへったくれも無くです。

まずコネステを起動し、そうすると『Insert Game CD』と言ってくるので、それに従いディスクを入れると『Loading GAME』と出て来て、すぐにソニーのロゴが現れその直後にゲームが起動すると言う塩梅でした。

まずコネステを起動すると…こうなる。

で、ディスクをいれると読み込みに行き…

そうするといつもの画面が見られるわけだ。

実用になるとか、これでじゃんじゃんピーコ出来るぞとかなんて野暮なことは言いません。
動いたという事実だけでもう満足した感じです。

スクリーンショット撮ってみました(^^:

『パラッパ』の最初のところ

『エヴァ…』の最初のところ

『IQ』の間抜けなところ

『グラツー』のデモのところ

実際には日本国内じゃそれほどのニュースにはならなかったし、もしかしたら需要はあまり無いのかもしれません。しかし、マックの可能性をまたひとつ広げるだけのインパクトだけはあったと思います。
実際に発売するかどうかについて考えれた時、ソニーから見ればデメリットはなくとも、メリットは十分あるとおもいます。なぜならば、あのプレステという機械ですが、あの値段で売っていたらちっとも儲けられないはおろか、売れば売る程赤字になってしますはずです。(それが証拠にセガサターンの最初の頃の定価を思い出してください。あれですらかなりきつかったようですから…)
つまりソニーからしてみれば、ハードは売れずにソフトだけ売れれば、ソフトのロイヤリティだけが入ってくるわけで、それで儲けられる筈なのです。つまり、プレステのエミュレーターが正式に発売され、それが十分な速度で動作するならば、パソコンユーザーならばプレステを買わずに済むわけで(ソニーからしてみれば、プレステを売ることによって生じる赤字の部分が減るわけで)、そこで損をするのはプレステ用の部品を納入しているパーツメーカーくらいなわけです。

もし、ソニーがそこまで親身になってこれを不認可するようなら、それはそれで凄いことですが、おそらくソニーがそんなことをする様なメーカーだったら、ソニーはここまで大きくは成れなかったでしょう。

あとは不法コピーに対してどうなるかだけなのでしょうね。おそらく。

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