酒の日々、レポートと言う戯れ言編
●10月1日(日) | 東京大丸、日本酒とうまいもの |
とある情報で、東京大丸でパートにて『第1回日本の酒とうまいものまつり』なるものが開催されていました。開催地が都内ですし、10/1は日本酒の日でもあるという事ですので、それらを言い訳にして馳せ参じてきました。
え〜、会場はデパートの催事場という事もあってなので、ちょっと雑然とした感じは拭いきれないのでありまする。
それでも所狭しと並べられた日本酒はおいらの心を鷲掴みなのは言うまでもありません(^^;ただ、協力しているのが日本名門酒会なので、いわゆる有名な地酒が勢揃いし、無名ながら本当に美味しいお酒には出会えないような気がするのが気にかかる所ではありますが、おいらごときが何言っているんだという突っ込みは程々で勘弁して欲しいのが本音だったりして。
まあ、酒を呑みに来ているので、どんどん酔っぱらってしまうのは至極当たり前ゆえに細かいお酒のレビューは御勘弁を。
(酒に酔ってしまい、画像をあまり抑えていないのが正直な所だったりして(^^;)とは言うものの、何も書かない訳には行かないので印象に残った辺りを少々。
まず行ってみたのが栃木の『開華』さんです。いや、好みとかそういうのではなく、某所にていい印象で書かれていたのを思い出したからで、他意は無いッス。
早速斗瓶囲いなる綺麗な青い色したボトルに入ったお酒を頂きました。こういう特別なお酒はこういう場所じゃ無ければ頂けないですからねぇ。第一印象、華やか。でもキレが酔いもとい良いのですっきりと飲めました。結構鼻に薫りが上がってくるので酒造元のヒトは食べ物とは合わないと仰ってましたが、そう言われるとおいらは意地になってs、何か合いそうなモノをと考えた結果牛刺しなんかは如何かと提案してみました。もっとも、このお酒と牛刺しを揃えた日には幾らかかってしまうか分からないですがね。あくまで想像ッス。
しかし、ここのヒトは妙に無愛想というか、素っ気無い態度でした。う〜ん、何か変な事言ったかなぁ?その後に普通のレベルのお酒を飲まさせて頂きましたが、そんないいのを呑んだ後ではどんなお酒も霞んでみえてしまうのは当たり前です。かなり臭く感じてしまいました。いわゆる昔からある日本酒の匂いってやつですか?酸味みたいな味にまとわりついているような匂いなのですが、これがあるお酒はおいら苦手なものでして(そんなこと言ったら大概のお酒が飲めないぞおいら)、そういうのをあまり感じないお酒がおいらの好みとなるようなのです。
そういう観点からすると、金賞受賞酒系統でもてはやされている傾向のお酒って実はおいらの好みと結構近かったりするんですねぇ。困ったものです。さて、そんなこんなで片っ端から試飲させて頂きました。埼玉の『天覧山』さんのところでは結構話が盛り上がりまして、最初に金賞受賞酒を呑んだ時にほのかに感じた匂いを称して『杉の樽香のような薫りがする』と言った所、『それは酵母の薫り』とのことだそうだ。ここでは普段販売していないと言う特別吟醸酒も頂いたのだが、個のキレは良かったっす。なんでも杜氏さんが自分の納得行くお酒の為だけに少量造ったものらしくて、採算度外視のお酒だったそうな。いいねぇ、そういうの。
そうそう、画像を押さえてくるのを忘れましたが、沖縄の泡盛関係からも出展がありまして、本島の『瑞泉』さんなのですが、ここでは瓶出し古酒なるモノを頂きました。35年モノだそうです。まろやかで嫌な香りが全然無くて濃いけど口当りが良いのでスルリと入ってしまう感じでした。
こうしてまた一歩焼酎好きの道を歩んでしまうんでしょうねぇ、おいらって。会場内の一角ではそばなどでお酒を呑める『sake bar』なるコーナーもありました。
少しぐらつきましたが、久保田や八海山辺りのお酒を『幻のお酒』と称してるあたりに、ほんのちょっと胡散臭さを感じてしまい、結局立ち寄らず終いでした。でもそばがきは食べたかったっス。
で、午後3時くらいからは日本名門酒会の方による簡単なセミナーがあったので、興味全開で参加してきました。
内容は『日本酒の日の由来』と『冷やのお酒と環のお酒』と『酒と祭りの関わり合い』と『お米とお酒』でした。興味深かったののは『日本酒の日の由来』でした。
てなわけでここら辺から受売りを披露♪何かしらの日に由来したものでは無く、頃合いから判断して定められた日だそうです。
お酒の熟成と、食べ物の充実と、季節がら体力的にいい頃合いとの絡みで秋がよしとされ、十二支の十番目の『酉』という字ががお酒に多く絡んでいるという事で十番目の月がよしとなった様です。ま、お酒が美味しけりゃいつだって『日本酒の日』だねとのたまうおいらがそこに居たのは、想像に難く無いのでありました。
ちなみにここでは日本酒の試飲しながらの講演でした。呑んだお酒は...
・春鹿『超辛口』純米酒→昔ながらの日本酒の香り、酸味やや強い、ぬるめの燗がいいかも
・窓乃梅『純』→ぬる燗にて試飲、鼻につく所ややあり、酸味かなり強い
・玉の光『備前雄町』→酸味と旨味のバランスは結構良い、やや雑味を感じるのが惜しい
・美少年『神力』→酸味と甘味がうまく出ている、結構好きかもいや〜、言いたいこと言ってますねぇ、おいら。
まあ、正直な所ですので御勘弁下さいませ。
ただ、呑んだ後、舌にざらつくような雑味みたいなものを感じるお酒が多いというのが正直な所で、これは何が原因なのかが知りたいです。お酒の持つ特有のものなのか、それとも本当に何かしら悪い原因があるのか、おいらの体調がよく無いのか、色々と原因が考えられるだけに気になります。
(ちなみに〆張鶴でもこの印象はあります)とまあ、グチグチ書きましたが、そこはおいらなりに真面目にとらえていたものと思って下さいませ。え?酔っ払いのたわ言なんか真面目に聞いちゃいないって?ごもっともっす。
実際の所、あれだけ言っておきながら結局購入したのは『鶴の友、純米酒』一つだけでしたしねぇ(^^;まあ、酒を考えている人たちと売りたがっている人たちの思惑が思った程噛み合っていない会であったように感じたのはおいらだけでしょうか?
こういうふうに、いわゆる銘酒をセット売りをしているのがその証拠だと思います。
『う〜む、おいら加賀鳶だけ欲しいのにバラ売りしていないしなぁ。』
こういうヒトって結構いると思いまゆえに....う〜むなのであります。次回があるならば、造り手と飲み手の距離がもっと近くなるような会になればよいなぁ、と勝手に思いつつも帰途につきました。
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