PB5300/190のスリープランプの交換

以下の記事はあくまでもおいら個人の責任に於いて行ったものですので、改造を推奨するものではありません。ましてや、この記事をもとに改造を施した結果、不都合や不具合、損失があったとしてもおいらは何も保証しないので御了承ください。
ゆえに改造をなさる方は個人の責任にてお願いいたします。



●さて、背景からです。

バラシ系の方達(そんなジャンルあるのか?)のお決まりな改造に色々光らせるというのがありますが、おいらも個人的に光る系は好きです。
マランツと言うオーディオメーカーを御存じでしょうか?中級クラスのオーディオアンプやCDプレイヤーを出しているメーカーですが、ここの一部の製品のパワーインジゲーターには青いランプが使われていて、これがまたかっこいいんです。そんな事もあり、青い光と言うものにはなんか惹かれてしまっているおいらですので、この手のモノをいじる場合は一も二も無く青く光るものに変えてしまったりします。
てなわけで、おいらのパワーブック5300cもその対象となった訳でございます。

●さて、始まりです。

で、スリープ時に点滅するスリープランプを交換する訳ですが、実は部品としてみた場合ランプで無くLEDを用意する訳ですが、別に青以外でも構いませんが、注意が必要な事が幾つかあります。

・使用されているのはリード品で無くチップ品であるので間違えない事。
・Vf(LED両端電圧)が飛び抜けて違う値のモノを使わない事(通常2.5v位)
・色によって同じ輝度でも見え方が変わるので注意が必要。
(赤や青は明るく見えるが、緑やアンバーは暗めに見えるとかね)
・メーカーによって色味がかなり違うので、出来れば確認する事。
・購入時に極性を一応確認しておく事

う〜ん、パッと思い付いたのはこの程度ですねぇ。
まあ、あまり深刻になる必要は無いと思いますが、確認は必要ですね。
そうそう、電流値は測定していないので、どの程度のモノが良いかは未だ特定出来ていませんが、5〜10mA程度でちゃんと輝度がとれるものであれば問題ないでしょう。きっと。

で、いよいよ解体に取りかかる訳ですが、解体方法については別のページで紹介しておりますのでそちらを参考としてくださいね。
解体方法のページ→http://sake-mac.m78.com/mac/99macdays/ekisyou.html

で、ばらけるとこうなります。


展開ちう〜♪

あ、液晶メーカーの違いで液晶部分の裏側の見え方が違うのですが、そこいら辺はあまり気にしなくても結構です。

で、今回いじるのは写真の左側に見えるユニット部分ですので、こいつに繋がっている線材を外します。あ、マイクの線の接続は外さなくても作業出来ますので、スピーカーの線とフレキシブルワイヤーの線と液晶バックライト用のゴツイ線の三つを外しましょう。


ユニットを強引にひっくり返してみた

そうするとユニットが外れるはずです。
で、上の写真の丸印の所に付いているのが件のチップタイプのLEDとなるわけです。
拡大してみるとこうなっているはずです。


拡大してみたなり

すまん、もう交換した画像しか残っていないゆえに、元の部品の形状は微妙に違うはずですが、大筋ではそう違わないはずっス。御勘弁あれ。
で、この部分の回路がどうなっているかと言えば以下のようになっている模様です。
(細かい追っかけはしていないのであくまで大体という所ね。)


回路図なり

で、この『D2』という奴が件の交換するべくなLEDなわけです。向きをよく覚えてくださいね。
もともと付いているLEDにもあるとは思いますが、どちらか一方に線が入っているはずです。そちら側がカソードですので、その向きを間違えないようにしましょう。
(上の回路図で言う所のGND側[=下側]ね)

また、交換作業に関する注意としては以下の事に気をつけてください。
・コテは作業しやすいようにコテ先が細いものを用意する事。
・半田はオーディオ用でがグッドです。安物を買ってはいけません。
・もしもに備えてハンダ吸い取り線があるとよいでしょう。
・LEDは半導体ですので熱に強く無いです。長時間コテをあてるのは避けましょう。
・向きに関してはくどいくらい確認しましょう。
・作業時はこまめにコテ先をきれいにした方が良いでしょう。
・光軸がずれないように部品はP板に密着するように取り付けましょう。
・呑み過ぎで作業しない事<おいおい

特にコテを当てる時間は1回につきせいぜい3〜4秒くらいに押さえるように心掛けた方が安全です。
そうそう、ちゃんとコテ置き台も用意するのが大切です。ちゃんとスポンジは濡らしておきましょう。というのも、半田はあまり高い温度で扱うとすぐに変質してしまい、いわゆるイモハンダとなりやすいので、作業中こまめに先をきれいにするのと同時に温度をやや下げ気味にするべくスポンジできれいにする方が良いようです。
あ、温度を下げ過ぎるのも当然よろしく無いので、軽く先を拭うくらいで大丈夫っス。
(あくまでおいらの経験上ね)

さて、交換出来たら組み戻しますが、本当ならこの時点で動作の確認をしたいものです。簡単に言えば、3V位の電源+保護抵抗100Ω位をLED両端に繋いで確認したい所ですがそんなものはそうそう用意出来るものではありません。
で、5300系のみ有効な裏技っぽいやり方があるのですが、これは全て繋いだ状態で行なうので失敗しても抗議文を送ってこないでくださいね。
その方法とは、本体側のハードディスクが収められている脇にある電源ユニットを引っこ抜いて、10分くらいしたら液晶側を組み直した後に電源ユニットを元に戻すのです。そうするとCPUが初期状態になり、なぜかLED制御信号に『High』が出てくるのでLEDが点灯しっぱなしとなるのです。(この時点ではバッテリーを挿さなくても点灯します)
これで一応動作確認が出来ますが、この状態では正しく起動出来ないはずですので、背面のリセットスイッチを押す必要がありますので、全部組み直した時には押してください。あと、カレンダー関係が初期状態に戻っていますので、時計とカレンダーと地域を確認してください。

●さて、おしまいです。

とまあ、つらつらと書きましたが、見栄えが悪ければ何にもなりません。
ちなみにおいらのはどういう風に見えるかというとこうなります。


スリーピング・ナウ

いかがでしょうか?
そうそう、おいらは仕事関係のルートを通してLEDをゲットしたので実際の販売状況についてはよく知りません。ちなみにおいらはコウアというメーカーのLEDを使用しました。って言うか手許にあったのがこれとHP(ヒューレットパッカード)製のものだけでしたが、HP製のものはVfが大きく、しかもIf(電流値)も大きくしないと5300cの仕様のままでは合わなかったクサイのでコウア製のモノを使用した訳です。

ま、あとは実際に店頭で確かめてくださいませとしか言えないっす。すまぬ。

●おまけ

これについては完全にバラせる方用の改造ですので取り敢えず画像だけのせておきます。
どうしてもという要望があれば考えなくも無いですが、その方法等については公開予定は無いです。


右から見てみました。

俗に言う拡張用のメディアスロットのアクセスランプなのだ。




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